若手県庁職員の仕事術

お節介で無責任な先輩が、垂れ流します

係長は先生じゃないよ

「係長がそうおっしゃるなら、それで、別に、いいです」

 

何年か前、同じ係だった後輩が、そんなことを係長に言っていました。

後輩が係長に対して協議(レク)をして、係長から反論された際の発言でした。

 

僕はそれを聞いて、違和感を覚えました。

なんか、係長のこと、絶対的に正しい先生だとでも思ってりゃせんかなぁ、と。

 

上司が反論したら、そこで確定させてしまっていいのでしょうか。

それって、責任を係長に押し付けてるだけになってないでしょうか。

 

確かに、公務員は稟議制です。上司の言葉は絶対です。

上司の納得なくして、決裁を回していくことなどできません。

 

ですが、自分が係長の立場だったらどうでしょうか。

 

部下からの相談に対して、疑問や、思い付いた反論を口にした途端、

「それでいいです。」と言われてしまったら。

 

投げつけられたような気分になりますし、それ以降、

「私は本当はこっちだと思ってるんですけどねー」なスタンスの担当と一緒に、

自分の考えだけで上に上げていくことになります。

 

上に上げていく過程で、後ろから部下に刺されることも想定されます。

 

そんな状況、嫌ですよね?

 

僕がそもそものスタンスで大事だと思ってるのが、

「係長は別に先生じゃねぇよ?なんでも知ってるわけじゃないからね?」

ってことです。

 

出先機関なんかだと、その業務が長かったりする場合もあるので、

係長の言ってることに従っておけば大丈夫、ってパターンは多いかもしれません。

 

でも、本庁ではそんなこと滅多にありません。

2〜3年でコロコロと異動していくんです。みんな素人です。

 

1番、その業務・分野に詳しいのは担当であるべきです。

情報をおさえて、必要な情報を提示して、上にあげていく必要があります。

 

係長と意見が食い違った場合は、自分の押さえている情報や、

判断基準に照らして、問題ないのか、裁量の範囲内なのか、さらに上を、

または外部・県民を納得させることができるのか。

 

そういったことを考えなければいけないはずです。

思考停止で、「それで、いいです」はやめましょう。

 

ちなみに僕は、上司に反論されるだろう点をあらかじめ想定しておいて、

「それだと、こうなりますが、大丈夫でしょうか。」とか、

「それは、〜という理由でこのように判断したのですが、B案にする、ということでよろしいですね?」

と、自分が判断した理由や、想定される弊害等を伝え、

それでもそっちの案でいくのかい!?と確認するようにしています。