協議は、大枠→詳細の順で
僕のカッコ悪い失敗談を。
本庁に来たばかりの頃、自分でチラシをデザインして、ダイレクト印刷で刷って配布する、
という仕事がありました。
ノウハウも、知識も、そもそもチラシで紹介する事業の詳細も、なぁーんにも知らなかった僕は、
ひとまずいい感じのデザインのチラシを庁内からかき集めてきて、
使えそうなデザインや文章をパクって、作っていきました。
募集をかけるタイプのチラシだったので、
あまり期限に余裕はなく、早々に案を作った僕は、
係長にチェックをお願いしました。
非常に細かい係長で、その後数日にわたって、
「ここをこう直して」「この文章をこう直して」「文字のサイズを…」
と、何度も何度も手直しを受けることになりました。
ようやく係長チェックが完了し、急いで決裁を回したところ、
課長から一言「こんなんじゃなくてさ、、、もっとこういうのでいいんだけど」と、
自分が作成した案とは程遠いデザインのチラシを見せられたのでした。。。
これは、協議の仕方が間違ったことによる失敗です。
つまり僕は、
①最初にどんなチラシにするか、方向性を確認
②ある程度イメージができた段階で、課長に「方向性はこんな感じで合ってますでしょうか」と
確認
③方向性が定まった上で、細かい点を修正・仕上げる
この順番で、チラシを作成すべきでした。
①のように最初に方向性を確認しておけば、どんなチラシにしようかと、
庁内を駆けずり回って事例を集めてくる必要はなかったですし、きっと当時の課長は、
「こんな感じ。こんなチラシを作ってよ」と自分のイメージに合う事例を見せてくれたでしょう。
②のように確認しておけば、細かい点でグリグリ修正する前に方向性が間違っていることに
気づいて、時間をかけずに方向転換できたはずです。
また、大枠協議のメリットとして、方向性の確認のほかにも、
色々とアドバイスをもらえる点があります。
ある程度見通しを持っている上司なら、
「A4片面でさ、タイトルがあって、ここに大きく写真入れて、
リード文は例えば〜みたいに。あとは必要情報を適宜入れようか」のように、
細かく指示をくれることもあると思いますし、
「『新米パパママのための』っていう単語を目立つように入れてほしいんだよね〜」といった、
上司として外せないポイントを話してくれる場合もあります。
大枠協議を行うことで、あれこれと一から考えなくて済むのです。
皆さんもぜひ、大枠協議から始めてみてください。