若手県庁職員の仕事術

お節介で無責任な先輩が、垂れ流します

大雑把な部下、細かい上司は嫌われる

「なんで、私の決裁ばっかり、がっつりチェックするの?他の人の決裁にミスあっても、何にも言わないじゃん!」

 

とか思ったことないですか?

俺はめっちゃ思ってた。笑

 

新採のころ、俺のOJTは結構緩い人で、

決裁もちょいちょいミスがあったり、根拠をおさえてなかったりと、

なんとなく、過去の資料を見ながら事務をやってるような人だった。

 

そんな緩い先輩の仕事ぶりを見て、

参考にして、同じように仕事をしてたんだけど、当時の課長、

俺の決裁書だけがっつり見て、いっぱい付箋貼って修正指示してきたん。

厳しいお言葉コミで。

 

当時は、「いやいや。〇〇さん(OJT)と同じやり方してるやん。

この決裁がダメなら、〇〇さんのもダメでしょ」とか思って、イライラしてた。

 

今となっては、課長は新採の自分に、後々困らないように指導のつもりで、

あえて厳しくしてくれてたとか、新採のミスがそのまま大きな失敗につながらないよう、

しっかり見てくれてた、って分かるけど、当時は納得いかなかった。

 

ただ、当時の自分に言えるとしたら、タイトルのこの言葉を教えてあげたい。

 

「大雑把な部下と、細かい上司は嫌われるんだよ」

 

イメージしてみたら当たり前の話で、

「そんな細かいことはどうでも良いじゃないですかぁ??」っていう若手は気に触るし、

そんなんで問題起きたら、責任取れんのか!?って言われちゃう。

「この資料のこの文章のここはフォントサイズを1pt上げて!あと、ここに読点入れて!

 ここの計算、切り捨てにしてる根拠は!?」とかネチネチネチネチ詰めてくる上司は超うざい。うるさし。

 

当たり前の話なんだけど、考えたらわかる事なんだけど、

自分もそうだったし、

今の所属の課長もそうだし、

この間までOJTしてた後輩の子もそうだった。

結構、これ意識してない人って多いのかな?

 

若いうちは、細かすぎるくらいでちょうど良いと思う。

レク資料のありとあらゆる部分の説明を根拠持ってできるようにするとか。

書き損じは修正液使わずに、全てしっかり書き直すとか。

決裁に添付しないけど、手持ちで追加情報を持っておくとか。

 

もともと知識と経験がないから、それぐらいやっても良いと思うのよ。

それで、ちょっとずつ経験積んでくると、大局観的なものが養われてくる。

 

これはトップが気にしてることだから、押さえといた方がいいな、とか。

これは面倒臭いから調べないけど、きっと、こういうことなんだろうな、とか。

この説明は書くとだるいから、持ち回り決裁で口頭説明にしよう、とか。

 

仕事の質を下げないで、手を抜く方法が分かってくる。

 

それまでは、楽せずに、一生懸命やりましょうって話。

そんで、誰かの上司になったら、部下の仕事に細かく口を出さずに、信頼してゆるく尊重しましょうって話。